設計:テクノフロント(株)浅野哲哉 氏
施工・CG:松井建設(株)

圓徳寺のホームページに足を
運んでいただき、
ありがとうございます。

住職のごあいさつ

圓徳寺 第二十八世住職 佐野 日祥

圓徳寺 第二十八世住職 佐野 日祥

開山400年を迎えて

平成21年12月に先代今榮雄上人より法燈を継承しました、
圓徳寺第二十八世住職の佐野日祥でございます。

圓徳寺は2024年に開山400年を迎えます。
圓徳寺を過去から現在、そして未来へと繋げるべく「三世与楽所願の圓徳寺建立事業」を令和4年秋に実現させました。40年以上かけて土地関係の整理を行い、三田小山町再開発組合と協力し、檀信徒の皆様とともに、ようやく成し遂げられたものです。有難うございました。

住職としての務めを果たしながら、日蓮聖人ゆかりの立正大学や国際仏教塾などで、学生たちに仏教学の教鞭をとるご縁もいただいてまいりました。
これからの社会の担い手は未来を創っていく若い世代であります。お寺とは伝統を大切にしながらも、宗教の本質に向き合い、変化することも求められると考えております。

圓徳寺がこれからの人々のニーズに即した安心のよりどころ、こころの癒しの場となるよう、副住職とともに精進してまいりますので、温かく見守っていただければ幸いです。

学位

文学士昭和60年青山学院大学
『戦後改革過程の意識構造――1947年4月選挙をめぐる分析視座』

学士(仏教学)平成7年立正大学
『仏教における星辰信仰について――大集経の成立をめぐって』

修士(文学)平成9年立正大学大学院
『アビダルマ論書にみられる異部の考察――「大毘婆沙論」見蘊を中心として』

博士(文学)平成28年立正大学大学院
『初期アビダルマ論書における多変量構造解析』

経歴と今後の研究

立正大学大学院卒業後、文部科学省統計数理研究所村上征勝研究室にて統計を使った経典解析に携わる(サンスクリット初期大乗経典数理解析担当)。多変量構造解析の功績から、平成17年~24年まで立正大学仏教学部特任准教授(専任)を勤める。

令和5年現在、同校非常勤講師として、「仏教情報処理」や「比較宗教学」の授業を持つ。その間、社会人から僧侶を目指す国際仏教塾や神奈川大学でも講師を勤める。

今後は自身の研究の集大成として文化文政期に江戸幕府によって書かれた「寺社書上の芝圓徳寺」の部分の翻訳や妙法蓮華経のデーターベース、日蓮聖人一代記を翻訳執筆していく予定である。

副住職のごあいさつ

圓徳寺 副住職 佐野 慧蓮

圓徳寺 副住職 佐野 慧蓮

仏教の教えをヒントに
もっと自由な価値観を

お寺や僧侶はよく、非日常的な存在と言われます。 子どもの頃、お寺で生まれ育った私にとっては、その言葉の本質を理解することは中々難しいものでした。

大学では哲学を学び、現在は一般企業でも働きながら副住職としてお勤めに励んでおります。日々思うことは、ある社会では生産性や効率性が第一で、それ以外の価値観は経済的利益が伴わない限り、ないがしろにされてしまいます。そのような社会に対してお寺や僧侶は何を求められているのでしょうか。

お寺は多様な価値観で溢れている存在です。 これまでに積み重ねてきた歴史や仏教の教えを説く僧侶は、一つの絶対的な価値観に従わせるものではありません。仏教の教えは人がより良く生きていくためのヒントであり、最後は皆さま自身に委ねられています。 人々が集う圓徳寺に来たあとには、世界の見え方が少し変わっている、そんな非日常的な空間でありたいと考えています。

開山400年を迎えた圓徳寺をより身近に感じていただく工夫をしていくことで、次の500年目へと圓徳寺を繋げていくよう努めてまいります。

経歴

幼少期より圓徳寺の門前で経を覚え、16歳で先代今榮雄上人に師事し、得度を受ける。
20歳でこれからの圓徳寺や僧侶はどうあるべきか考え始め、圓徳寺副住職となる。
現在は僧侶としての視野を広げるため、会社員と僧侶の二足のわらじを履く。

芝中学・高等学校 卒業
国際基督教大学(ICU)教養学部 卒業

Major(専攻):西洋哲学・キルケゴール
『「死にいたる病」—その奇妙な論述の形式と、それが伝えるもの』

自己紹介

何ごとにも疑問を持つ性格ゆえ、小学生の頃から哲学に興味を持つ。
東洋哲学である仏教の道に将来進むのならば、双璧をなす西洋哲学も学ぶ必要があると感じ、大学では実存主義について研究する。

趣味は「お笑い」。見るだけでなく、演者として自身でも漫才のネタを書き、学生時代は100本近くの舞台に立つ。現在は「笑い」や「おもしろい」を通して、仏教のエッセンスを伝えられないか日々考えている。
また2022年10月に結婚。お寺の世界が初めてである妻ならではの視点に日々成長のヒントをもらっている。ちなみに愛する妻の方が字が綺麗。。。